ウィリアムズの株主のひとりであるトト・ウォルフは、キミ・ライコネンと2012年に向けた交渉を行っていると認めた。
2007年のF1王者であるライコネンがウィリアムズからF1復帰を果たすとうわさされている。今のところ、ウィリアムズ側はライコネンとの契約を認めていないが、少量ながらもウィリアムズの株式を保有しているウォルフがオーストリアの新聞『Kronen Zeitung(クローネン・ ツァイトゥング)』紙へ、次のように明かした。
「そうだ。(ライコネンのF1復帰に関するウワサは)本当だ! キミ・ライコネンの起用について検討している」
「うわさはデタラメではない。われわれは真剣に交渉を重ねている。しかし、それはいくつかある選択肢の1つに過ぎないのも事実だ。戦略的な決断が下されるだろう」
一部報道では、ウィリアムズの現ドライバーであるルーベンス・バリチェロが今季限りでシートを失うことになるという。その場合、フォース・インディアから放出される可能性が高まっているエイドリアン・スーティルが、F1最多出場記録を更新中の大ベテラン、バリチェロの後任になるようだ。
「しかし、ジュール・ビアンキという興味深い選択肢もある。それにバルテリ・ボッタスは少なくとも金曜のフリー走行で起用する分には考慮に入れる価値がある」とウォルフは加えている。
ビアンキはフェラーリのドライバー育成プログラムに名を連ねおり、現在はGP2で活躍している。一方のボッタスは現在ウィリアムズとテストドライバーの契約を結んでおり、アブダビでの若手テストにもウィリアムズから参加する見通しだ。
また、ライコネンのウィリアムズ入りについては、13日(日)に決勝が行われるアブダビGPで発表されると報じられている。