小林可夢偉(ザウバー)は、2011年のF1で3番目に追い抜きの数が多かったようだ。
これは、『The F1 Times(F1タイムズ)』がまとめたもの。レースの映像、タイムデータ、GPSなどを利用して算出したものだという。
オーバーテイクと呼ばれるレース中の追い抜きは、モータースポーツ一番の見せ場とも言える興奮の瞬間。近年のF1ではオーバーテイクの数が減っていたが、今年はオーバーテイク増加のためにDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)が導入されたこともあり、オーバーテイクの数は大幅に増加していた。
『The F1 Times(F1タイムズ)』によると、今季F1最終戦ブラジルGP開幕前の段階で、最もオーバーテイクが多かったのは、112回のオーバーテイクを成功させたセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)。これに続くのが、111回のミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、そして95回の可夢偉は3位に入った。
この数字には、前を走るクルマがリタイアした場合の順位アップは含まれていないという。また、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)などトップチームのドライバーは、常に上位からスタートしているため、前を走るドライバーの数が少なく、オーバーテイク数が少なくなることも事実だ。
そして、レース開始直後の第1セクターで最もオーバーテイクしていたのもブエミ(29回)、2位はヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス/28回)、3位はビタントニオ・リウッツィ(HRT/20回)、可夢偉は19回で4位に入っている。