F1コスト削減がさらに後退か

2011年11月26日(土)

F1のコスト削減協定(リソース・リストリクション・アグリーメント/通称RRA)は、事実上効力を失うことになるようだ。

F1チームが組織するFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)は、ブラジルGPを開催中のインテルラゴス・サーキットで25日(金)に会合を行い、コスト削減について話し合っていた。しかし『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は次のように伝えている。

「チーム首脳らの表情から判断すると、成功とはいかなかったようだ」

RRAについては、各チーム間で意見が対立しているとされていた。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、25日に行われたF1統括団体FIA(国際自動車連盟)主催の記者会見で次のようなコメントを残している。

「話し合いを行ったが、さしあたってはRRAをFOTAから事実上排除することに決まった。解決策を見いだすためだ」

コスト削減問題を巡って各チームの意見が対立していたため、FOTAは解散の危機にあるとされていたが、今回の決定により、解散の危機を回避できる可能性もある。しかし、ホーナーが記者会見でこの決定を明かしてしまったことには、他チームの首脳陣も驚いていたようだ。

また、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、違反者に罰則を与えられるようにするため、現在は各チーム間の協定になっているRRAを、レギュレーションという形でルール化することをレッドブルは提案しているという。

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