フォース・インディアが2011年のドライバーを発表するには、もう少し時間がかかる可能性がある。
スイスの『Blick(ブリック)』紙は3日(月)、ポール・ディ・レスタとエイドリアン・スーティルが2011年のフォース・インディアでレースドライバーになり、ニコ・ヒュルケンベルグがサードドライバーとして金曜のフリー走行に出走すると報じた。
『Blick(ブリック)』は記事の中で、次のように語るヒュルケンベルグのマネジャー、ウィリー・ウェバーのコメントも掲載していた。
「私としては、ニコをマクラーレンのサードドライバーにしたかったんだがね」
「だが、マーティン・ウィットマーシュ(マクラーレン/チーム代表)は、それがバトン(ジェンソン・バトン/マクラーレン)への脅威と受け取られることを懸念した。そのため彼は、タイトルを狙う中でチーム内の和が乱れることを望まなかったのだよ」
しかし、この記事はすでに、『Blick(ブリック)』のウェブサイトから削除されている。さらに、『SID通信』の報道によると、ヒュルケンベルグの今後が決定するのは1月中旬であるとウェバーは語り、こう続けたようだ。
「私は複数のチームと交渉を行っている」
また、ウェバーとともにヒュルケンベルグのマネジメントを担当しているティモ・ガンスは、『Blick(ブリック)』の3日の記事が事実無根であった可能性を否定せず、「正式な発表は通常、チームから出される」と『motorsport-magazin.com』へコメントし、さらに続けていた。
「それなのでわれわれは、チームよりも先に、いかなる正式な発表も行いたくない」
そして、スーティルのマネジャーであるマンフレッド・ジマーマンも、『Blick(ブリック)』の記事に慎重な姿勢を示している。
「どこからこの話が出てきたのか、私には分からない。ニコ・ヒュルケンベルグがテストドライバーになるということだったので、おそらくウィリー・ウェバーが情報源だろう」
「私は自分たちのことしか話せないが、われわれにはフォース・インディアとの合意がある。契約の草案はできているが、署名はまだだ」とジマーマンは話し、正式な発表は10日から14日後になる可能性もあると加えた。
フォース・インディアは、この件に関するコメントを残していない。