2011年にフォース・インディアでF1デビューを果たすことが決まったポール・ディ・レスタ。3月13日(日)に行われる開幕戦バーレーンGPが「待ちきれない」と語っている。
ディ・レスタは昨年もフォース・インディアに所属。リザーブドライバーとして複数のレースで金曜のフリー走行に出走しており、チームとの連携もすでにできている。ディ・レスタ本人も、1年間フォース・インディアのスタッフと過ごしてきた経験が役に立つと考えているようで、こうコメントした。
「もちろん、チームのことはよく知っているし、みんながどうやって作業を進めていくのか、いろいろなシステムや手順についても分かっている。ゼロから学び始めるのではなく、やることすべてが進歩につながるから、これは大きなアドバンテージになるよ」
ディ・レスタは、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の2010年チャンピオンに輝いたほか、2006年にF3ユーロシリーズでチャンピオンになった経験がある。しかも、2006年のユーロF3では、昨年のF1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がチームメートであり、ベッテルを下してのタイトル獲得だった。
ベッテルもF1で再びディ・レスタと戦うことを楽しみにしているとのコメントを残しており、ディ・レスタの活躍を期待する声は大きい。しかし、ディ・レスタは確実にポイントを獲得することを目指すと語っている。
「まずは細かいことから学んでいって、確実な基礎を作り上げることが目標だよ。コースを覚えて、クルマのことを理解し、チームが自分たちに課した野心的な目標を達成するために必要なデータを集める」
「そのために、できるだけ多くのレースを完走する必要があるし、完走したときには、確実にポイント圏内でレースを終えるようにしないといけない」とディ・レスタは加えた。
だが、やはりF1デビューはうれしいようで、ディ・レスタは次のような喜びのコメントを残している。
「F1ドライバーになるのは長年の夢だったんだ。初めてカートに乗ったときからのね。ついにそれが実現するなんて、もう信じられない気分だよ」
「このチャンスを得るため、懸命に取り組み続けてきたし、フォース・インディアのように若くて、僕と同じように大きな目標を持っているチームでこういったチャンスを得られたことが、ほんとうにうれしい」
「バーレーンのグリッドに並ぶのが待ち遠しい。早く開幕戦になってほしいよ!」