F1権力争いに関与した銀行家が逮捕

2011年01月06日(木)

F1の権力争いに関与し、40億円以上もの大金を手にしたとされる銀行家が、ドイツで逮捕された。

数年前にF1の権利はCVCキャピタル・パートナーズに売却されたが、それ以前はバイエルン州立銀行がF1の商業面を管理していた。そして、F1に参戦する自動車メーカーがF1の分裂シリーズを立ち上げると脅していた時期、同銀行の役員であるゲルハルト・グリボウスキーは、F1パドックでよく知られた存在だった。

報じられるところでは、バイエルン州立銀行がCVCへF1の権利を売却した後、F1の最高権威であるバーニー・エクレストンが再びF1を掌握できるよう、グリボウスキーが協力していたとのことだ。

エクレストンに協力した感謝のしるしとして、グリボウスキーが5,000万ドル(約41億6,000万円)を受け取った可能性があると『Sueddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞)』は報じている。

グリボウスキーがオーストリアで『Sonnenschein Privatstiftung』という慈善団体を設立した際、その資金がどのように調達されたのか話題になり、今回の報道につながったようだ。

『Sueddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞)』が資金についてグリボウスキーに質問したものの、「納得できるような説明」をグリボウスキーから得ることはできなかったとドイツの各メディアは伝えている。

グリボウスキーは慈善団体設立の資金を収入として申告していなかったため、脱税などの容疑で検察から尋問を受けていた。

そして、『Bloomberug(ブルームバーグ)』が5日(水)、グリボウスキーが逮捕されたと報じた。『Bloomberug(ブルームバーグ)』には、ミュンヘン検察のスポークスウーマンが次のように語るコメントも掲載されている。

「これまでの捜査結果によって、2件のコンサルタント契約を偽装し、50万ドルを受け取ったことが疑われています」

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース