2011年からF1にタイヤを供給するピレリと各F1チームが、最新のF1マシンによるタイヤ開発テストを実施する方法を模索している。
2011年からのF1タイヤ供給に向けピレリは、すでにF1を撤退しているトヨタのF1マシンを使ってテストを重ねてきた。しかし、ピレリが使っていたのは2009年型のTF109だった。
だが、2月からは各F1チームが参加する合同テストが行われ、各チームの2011年型車も次々に投入される。そのためピレリは、今後タイヤの開発テストを行う場合は、最新のクルマを使用するべきだとの結論に達したようだ。
『Autosprint(オートスプリント)』によると、一時はTF109の空力面を改良し、2011年F1マシンの挙動に似せることも検討されたという。だがこの案は、コストの問題から採用されなかったとのこと。
しかし、既存のF1チームがピレリにテスト車両を提供した場合、そのチームがほかのチームよりも有利になってしまうことも懸念される。
そこでF1チームによって組織されているFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)は、2つの案を提示したと『Autosprint(オートスプリント)』が報じた。
1つ目は、既存のF1チームが車両を設計し、外部のチームが実際のテストを行うというもの。もう1つは、例えばピレリが7回のタイヤテストを行う場合、選手権の上位7チームが順番にテストを行い、公平性をたもつというものだ。