ピレリ、F1タイヤへの批判に反論

2011年02月18日(金)

今年からF1の公式タイヤサプライヤーとなったピレリのモータースポーツ責任者を務めるポール・ヘンベリーは、ピレリタイヤに対する批判に反論した。

ピレリは先日、シーズン開幕4戦にハードとソフトのコンパウンドを持ち込むと発表。しかしこれは、ミディアムとスーパーソフトタイヤに重大な問題があるための判断だとも報じられている。

実際、スーパーソフトタイヤはこれまでの合同テストで速いラップタイムを刻んでいたが、1周走っただけでタイヤのパフォーマンスが著しく低下していた。

ピレリタイヤの批判についてたずねられると、ヘンベリーは次のように答えている。「そうだね、優勝する者もいるだろうし、彼らからは1度も不満は聞かないと思う」

「ほかのチームは、そこが自分たちの望んでいた場所(優勝すること)だから不満を言うんだ」

「われわれはすでに、タイヤのパフォーマンスを引き出せるドライバーがいることをテストで確認している。しかし、それもゲームの一部だよ」

また、激しいパフォーマンス低下について聞かれると、ヘンベリーはウェブサイト『spox.com』に、「みんな、ずっと1ストップのレースをすることに飽きているからこのような方法を望んだんだ」と話し、次のように加えた。

「チームも(F1最高責任者の)バーニー・エクレストンも、再び2ストップ作戦のレースを見たいと望んだんだ。そしてわれわれは、そのためのタイヤを作り出した」

「それが現実だ。これからチームは戦略の面で特に、タイヤの性能を引き出す挑戦に直面することになる」

昨年までF1の公式タイヤサプライヤーであったブリヂストンは、同じようなパフォーマンス低下の問題を抱えていなかったことを指摘された。

するとヘンベリーは、「確かにそうだね。だが、それは目標だったよ」と返答し、さらにコメントを続けた。

「われわれが、週末の間ずっと使えるタイヤを開発すれば、それが一番簡単なことなんだがね」

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