これまでの2011年シーズン前テストで、フェラーリが圧倒的な信頼性の高さを見せつけていた。
これは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌が報じたもの。同誌は各チームのテスト時の走行距離をまとめているが、これによると、走行距離のトップはフェラーリ。2番手につけたレッドブルよりも、800km多く走行しているという。
しかし、レッドブルもこれまでのテストではトラブルが少なく、チーム代表クリスチャン・ホーナーは「これほどトラブルのないテスト期間を経験したことはない」と自信を見せている。
レッドブルよりも走行距離が100km少ないのがメルセデスGP。そして、ザウバーとウィリアムズがこれに続く。ロータス・ルノーGPはフェラーリよりも走行距離が1,500km少ない。
先日にバルセロナで行われていたテストでは、速さを見せていたトロ・ロッソだが、走行距離のランキングでは7番手。マクラーレンは、2回目の合同テストから2011年型車を投入していたほか、トラブルが続いたこともあり、8番手となった。
2010年からF1に参戦を始めた3チームのうち、最も上位につけたのがヴァージン。ドライバーのティモ・グロックは、「僕たちがKERS(運動エネルギー回生システム)のトラブルを抱えることはないよ。搭載していないんだからね!」とジョークを飛ばしている。
フォース・インディアも新車の投入は2回目の合同テストからであったため、走行距離は10番手に。チーム・ロータスは1回目の合同テストから新車を走らせているが、トラブルが続いたため、11番手となった。また、ヒスパニア・レーシングはまだ新車を走らせていない。