F1の2011年シーズン開幕戦バーレーンGP中止を受けて新たに開幕戦となったオーストラリアGPまで1ヶ月を切ったが、ビタントニオ・リウッツィは「難しい契約状況」にあるようだ。
このように主張するのはフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』。リウッツィがヒスパニア・レーシング(HRT)の最後のレースシート獲得を目指していると伝えた。
リウッツィは、今年もフォース・インディアとの契約を結んでいたが、同チームはリザーブドライバーだったポール・ディ・レスタのレースドライバー昇格を決定。これでリウッツィはシートを失ったものの、まだフォース・インディアとの契約下にある。
そのため、『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、リウッツィがHRTとの新しい契約について話し合いを進めつつ、フォース・インディアに賠償金を求めて交渉していると報じた。
レッドブルやトロ・ロッソでドライバー経験のあるリウッツィが、すぐにHRTと契約を交わした場合、フォース・インディアとの交渉に悪影響が出る可能性もあるという。
また、資金持ち込みを見込めるドライバーを起用すると明言しているHRTとの交渉が失敗した場合には、リウッツィの行き場がなくなる恐れもある。
そんな中、『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、HRTのほかの候補者としてクリスチャン・クリエンの名を挙げている。クリエンは昨年、シンガポールGPやブラジルGP、アブダビGPにHRTから出場した。