「雨ボタンでレース中に雨を降らそう」とF1界のボス

2011年03月02日(水)

過激な発言をすることで大きな話題になることの多いF1の最高権威バーニー・エクレストンが、またも物議をかもしそうな発言を行った。F1のショー的要素向上のため、「雨ボタン」を作り、意図的に雨が降った状態を再現するべきだと語っている。

「人工的に路面がぬれた状態を再現できるサーキットはいくつかある。ほかにも多くのサーキットで、こういったシステムを導入するのは簡単なことだ」

「2分前にでも通告すればいいだろう。先の見えないハラハラするレース展開が約束されるだろうし、全員が同じ条件になる」とエクレストンはF1の公式ウェブサイトのインタビューで話している。

F1は、F1マシンという道具を使ったスポーツであり、各チームが独自にマシン開発を行っているため、マシンという道具の性能差がパフォーマンスに大きく左右する。しかし、雨が降った場合にはクルマの性能差による影響が小さくなり、路面の水量、状況変化への対応や判断、そして純粋なドライビング技術など、ドライバーの能力がパフォーマンスに与える影響が大きくなる。

また、雨が降った際には路面の水量に適したタイヤを装着しなければ、1周で数秒ものタイム差が生まれることもあるため、特にレース中に天候が変わった場合、波乱のレース展開になることも多い。エクレストンは、この状況を人工的に作りだそうと語っているのだ。

実際に、人工的に路面をぬらすシステムを備えたサーキットは存在しており、エクレストンが深く関与しているフランスのポール・リカール・サーキットも、そういったシステムが整備されている。

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