F1用にKERS(運動エネルギー回生システム)を供給する、あるメーカーが同システムの関連規則にかみついている。「書き方が不明確」だというのだ。
そのメーカーとは、イタリアのマニエッティ・マレリ。モータースポーツ部門の責任者ロベルト・ダッラは次のように話す。「規則の解釈がはっきりしないんだ」
コスト制限を柱とするこの規則は、KERSユニットの価格を100万ユーロ(約1億1,500万円)以内、システム開発費用は400万ユーロ(約4億6,000万円)以内と定めている。
「この500万ユーロ(約5億7,500万円)は全体の値段なのか、あるいは1チームあたりなのか、それが明らかではない。あるところは、チームごとの金額だと言っていた。そうした理解のもと、彼らは費用を1,500万ユーロ(約17億2,500万円)に設定した」と、ダッラは続ける。
マニエッティ・マレリ製のKERSは今年、フェラーリとロータス・ルノーGPが使用する予定だ。さらにはメルセデスもKERSのメーカーであり、メルセデスGP、マクラーレン、フォース・インディアにKERSを供給している。