フェルナンド・アロンソ「ベッテルは手の届かないところにいる」

2011年04月14日(木)

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、中国GPに向けた意気込みを語った。

フェルナンド・アロンソ
「今日(13日)の朝に上海(中国GP開催地)に着いたよ。セパン(マレーシアGP開催地)での週末は厳しいものだったから、2日間ゆっくりすることが必要だった。今は次のレースに向けた準備ができているし、これで開幕から続いたヨーロッパ外での連戦も終わるね」

「マレーシアで表彰台に上れなかったことにはガッカリした。手が届くところまでいけたし、最高な結果になると思っていたからね。でも、士気が上がることになったという意味では、いいものだったとも言える。残念なことに、いろいろと僕たちの希望通りにいかないことがあったし、可変リアウイングのシステムがうまく機能しなかった代償はとても大きかった」

「この数日間、エンジニアとはひんぱんに連絡を取り合っていたけど、彼らは問題を突き止めて、直してくれた。もしシステムがきちんと機能すれば、ホームストレートで簡単にハミルトン(ルイス・ハミルトン/マクラーレン)を抜けていたはずだよ。ホイールとホイールをぶつけるようなバトルをして、リスクを冒すようなことはなかっただろうね」

「僕は彼よりもかなり速かったから、追い抜こうとするしかなかった。そうでなければ、後ろのクルマに追いつかれていたからね。僕が受けたペナルティーについては、セパンでも日曜(10日)の夜に言ったけど、そのことについては話したくない。何かを言ったところで変わるわけじゃないからね」

「オーストラリア(開幕戦)でもそうだったけど、マレーシアでも僕たちのレースペースは、予選よりもかなり速かった。セパンでは、フェリペ(マッサ/チームメート)も僕も、表彰台に向けていいペースで走っていた。最終的には、残せるはずだった成績を残せなかったけど、これは重要な兆候だよ」

「もちろん、常に優勝を争っていたいけど、今はあるクルマ、ベッテル(セバスチャン・ベッテル)のレッドブルが手の届かないところにいる」

「マラネロ(チーム本拠地)では、エンジニアが150°イタリア(フェラーリの2011年型車)のパフォーマンスを向上させるため、全力で作業を続けている。上海で新しいフロントウイングや、ほかにもいくつか空力の改良を試す予定なんだ。これが何らかの効果をもたらしてくれるよう願っているけど、金曜(15日)のフリー走行で慎重に評価しないといけない」

「今回も、マレーシアと同じようなことを目標にしている。予選でできるだけいい結果を残し、レース中にめぐってきたチャンスを最大限に生かすということだよ」

「今週末はセパンよりも大幅に気温が下がるだろうから、メルボルンのようになるだろうね。金曜から、タイヤがどんな反応を見せるのか確認する。今回もハードコンパウンドがプライムで、ソフトがオプションだよ。マレーシアは開幕戦と状況が変わっていたけど、気温の影響がどれほどで、レイアウトや路面といったサーキットの特性による影響がどれほどあるのか確認しないといけない」

「マレーシアのレース後、モンテゼモーロ(ルカ・ディ・モンテゼモーロ)会長と話した。彼は満足していなかったけど、当然のことだよね。僕も満足していない。選手権トップとの差を縮めるため、すぐに対応しないといけないんだ」

「2010年に開幕からの2戦を終えた時点に比べると、今は大きく後れを取っているのは事実だよ。去年にリードしていたのは僕たちで、ベッテルは大きく遅れていたからね。でも、オーストラリアとマレーシア、それぞれのレースでは、去年よりも合計で8ポイント多く獲得できているんだ」

「ちょっとしたゲームみたいなものだね。ものは考えようだよ。いろいろな見方があるんだ。正反対の見方だってできる。それに、会長が言っていたドライバーによって作った内閣の話も真に受けていない。僕を首相に選んでくれた会長には感謝するけど、僕はレースがしたいんだ!」

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