KVレーシング・テクノロジーからインディカーシリーズに参戦する佐藤琢磨が29日(日)、2度目となるインディ500に挑戦したものの、序盤にクラッシュしてリタイアとなった。
インディ2年目を迎えた琢磨は今季、開幕から好調な走りを続けており、前戦のサンパウロではトップを快走して初優勝目前になっていた。また、100周年記念となる今回のインディ500でも予選で10番手になり、決勝での活躍が期待された。
しかし、決勝が始まると琢磨は徐々に順位を落としていき、全200周で戦われるレースの20周目にクラッシュ。序盤で姿を消すこととなった。
レース終盤には女性ドライバーのダニカ・パトリック(アンドレッティ・オートスポーツ)が首位に立ち、女性ドライバー初となるインディ500優勝かと思われたが、パトリックは燃料切れのためピットで給油して後退。その後、レース終了直前にトップへ浮上したのは、ルーキードライバーのJRヒルデブランド(パンサーレーシング)だった。
アメリカ出身のヒルデブランドが、初挑戦のインディ500で優勝を目前にしたものの、ヒルデブランドは最終周の最終コーナーでまさかのクラッシュ。しかしヒルデブランドは、クルマの右側を壊しながらもフィニッシュラインを目指した。
だが、ヒルデブランドの横を駆け抜け、トップでゴールしたのはダン・ウェルドン(ブライアン・ハータ・オートスポーツ)。チャンピオン経験者でありながら、今季はシートを失い、インディ500にスポット参戦したウェルドンが優勝し、恒例となっている牛乳での祝杯をあげた。
2011年 インディ500ハイライト動画