日産の技術がF1へ? レッドブルのKERSに貢献か

2011年06月01日(水)

日産がKERS(運動エネルギー回生システム)のバッテリー技術でレッドブルに協力し、F1に進出する可能性があるようだ。レッドブルが拠点を置くイギリスの『WHAT CAR?』が伝えている。

レッドブルはすでに、日産の海外向け高級車ブランド「インフィニティ」とスポンサー契約を結んでおり、インフィニティとレッドブルが高性能市販車を共同開発するとのうわさもある。

しかし、レッドブルは日産のバッテリー技術を狙っており、KERSに日産の技術を導入する計画を進めているとのこと。今年、圧倒的な速さを見せているレッドブルだが、その弱点になっているのがトラブル続きのKERSであり、日産の技術を利用してKERSの性能向上を目指すとみられる。

KERSとは、F1のハイブリッド技術のようなもの。ブレーキング時のエネルギーを回収して加速に再利用するものであり、環境問題への対策の一環としてF1に導入された。

インフィニティとの契約が発表された際、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、日産のバッテリー技術に注目しているとして、『racecar-engineering.com』へこう話していた。

「車体の製造者だったレッドブル・レーシングにこれまでなかった、バッテリー開発における研究開発のリソースが手に入った」

『WHAT CAR?』によると、イギリスにある日産の技術センターですでにミーティングが行われたほか、レッドブルのレースエンジニアが日本にある日産の研究開発施設を訪れる予定になっているという。

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