インディカーの第6戦が11日(土)、テキサスで行われ、第1レースでチップ・ガナッシのダリオ・フランキッティが優勝。くじ引きでグリッドが決められた第2レースではペンスキーのウィル・パワーがオーバルでの初優勝を果たした。KVレーシング・テクノロジーの佐藤琢磨は、第1レースで自己最高位タイとなる5位、第2レースでは13台抜きで12位となった。以下、ホンダのプレスリリースより。
6月11日(土)、IZODインディカー・シリーズ第6戦の決勝レースが開催されました。
ナイト・レースとして開催するテキサス・モーター・スピードウェイでのインディカー・レース。今年は新たな試みとして、1周1.5マイルのコースを114ラップするレースを続けて2回行うダブルヘッダー方式で行われました。
気温が徐々に下がっていく夜の7時15分過ぎに第1レースがスタート。予選2番手だったダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、ポール・スタートだったアレックス・タグリアーニ(Sam Schmidt Motorsports)を序盤にパス。110周をリードする圧倒的な速さで優勝へと逃げ切りました。
2位にはフランキッティのチームメートであるスコット・ディクソンが予選7位から入賞し、予選3番手だったウィル・パワー(Team Penske)が3位に入りました。
また、第2レースは、出場ドライバー全員がクジを引いてスターティング・グリッドを決定するルールを採用。第1レースの順位が悪かった順にクジを引きましたが、ここで明暗が大きく分かれました。パワーが3番グリッドを引いたのに対し、フランキッティは28番手、ディクソンは18番手と後方からのスタートを余儀なくされました。
フランキッティ、ディクソンのChip Ganassi Racing勢がトラフィックをかいくぐってポジションを上げるのに四苦八苦する中、パワーはポールポジションだったトニー・カナーン(KV Racing Technology-Lotus)、2番手スタートだったルーキーのワイド・カニンガム(Sam Schmidt Motorsports)をパスし、見事オーバル初優勝を飾りました。
ディクソンは18番手スタートながら、一時はパワーに迫る勢いで猛追。しかし、逆転は果たせず、2レースとも2位という悔しい結果でフィニッシュしました。第1レースで優勝を果たしたフランキッティは、28番グリッドから7位まで順位を上げてフィニッシュしました。25番手スタートだった佐藤も13台抜きを達成し、12位でゴールすることに成功しました。
予選と決勝2レースの合計で最も大きいポイントとなる45点を稼いだのはパワーで、2番目の40点を獲得したのはフランキッティとディクソンの2人でした。以下、ライアン・ブリスコー(Team Penske)が32点で4番手、エリオ・カストロネベス(Team Penske)が26点で5番目に多くポイントを手に入れました。タグリアーニは25点で6番手、そして、佐藤とカナーンが24点で7位タイでした。今回のレースでフランキッティとパワーは1勝ずつを分け合いましたが、総合首位のパワーがポイント・リードを16点から21点へと広げることとなりました。
ウィル・パワー
「ついにオーバルでの初勝利を挙げることができました。最高の気分です。マシンは第1レースからとてもよかったです。ピットでのタイムロスからかスコット・ディクソンに先行を許しましたが、いいレースを戦えていました」
「第2レースはクジ引きで3番グリッドを引いたのが大きかったです。ディクソンが追いついてきましたが、トラフィックをくぐり抜ける間に差を広げることに成功しました。その上、一番の目的だったポイント・リードを広げることも実現できたので、本当にうれしいです」
ダリオ・フランキッティ
「第1レースでは、タイヤが消耗してからのトラフィックの処理は大変でしたが、マシンがすばらしく、優勝することができました。テキサスの多くのファンの前で初めて優勝できたので、今晩は自分を祝福していいはずなのですが、そういう気分にはなれません」
「このレースはチャンピオンシップがかかったレース。グリッドやポジションはドライバーやチームのスキルによって決定されるべきでしょう。ウィル・パワーは与えられた状況を味方につけ、すばらしいレースを戦いました。自分にもチームにも一切のミスがありませんでしたが、僕らは大きな不利を背負わされました。それでもクルーたちがすばらしいピットストップを行い、僕も全力で走り、7位まで順位を上げてゴールできました」
インディカー第6戦テキサス、レース1ハイライト
インディカー第6戦テキサス、レース2ハイライト くじ引きの様子も