インディカーの第7戦が19日(日)、ミルウォーキーで行われ、チップガナッシのダリオ・フランキッティがポールポジションから優勝し、ポイントランキングで首位のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)に並んだ。KVレーシング・テクノロジーから参戦している佐藤琢磨は、8位になった。以下、ホンダのプレスリリースより。
1903年に初めてのレースを開催した、歴史のあるサーキットであるザ・ミルウォーキー・マイルでのレースは、雨の心配もあったが曇り空の下でスタートし、225周の激しい戦いが繰り広げられました。
フラットな1マイル・オーバルでのバトルは、目まぐるしく順位の変動するエキサイティングなものとなりました。レース序盤はポールポジションからスタートしたダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が独走しましたが、予選4番手だったトニー・カナーン(KV Racing Technology-Lotus)がペースを上げ、116周目に彼からトップを奪いました。
さらに、167周目のピットストップでエリオ・カストロネベス(Team Penske)が目覚しい速さでのピット作業により3番手からトップへと躍進。レース中盤過ぎからフランキッティのマシンはハンドリングが微妙にくるい始めており、3番手まで順位を下げました。
しかし、カナーンは195周目のターン4でスピンし、クラッシュでレースを終えました。カストロネベスもタイヤのパンクによってピットインを余儀なくされ、優勝戦線から脱落しました。
ライバル勢のミスや不運に助けられてレースリーダーの座へと復活し、レース序盤の圧倒的な速さを取り戻したフランキッティは、終盤では他を寄せつけることなくシーズン3勝目のゴールへと悠々と飛び込みました。この勝利はフランキッティにとってインディカー・シリーズにおける29勝目で、リック・メアーズに並ぶ歴代9位タイの勝利数となりました。
また、ポールポジションと最多リードラップの両ボーナスも合わせた53ポイントを獲得したことにより、フランキッティはポイントリーダーのウィル・パワー(Team Penske)とシリーズポイント271点の同点で並ぶことにもなりました。
2位には12番手スタートのグラハム・レイホール(Chip Ganassi Racing)、3位は10番手だったオリオール・セルビア(Newman Haas Racing)がそれぞれ入りました。
ダリオ・フランキッティ
「路面の変化を常に察知しながら、すべてのラップを全力で走っていました。マシンのハンドリングが変わっていく中で、どのような調整をすればマシンのバランスが取れるのか、その判断がとても難しいレースでした。ミルウォーキーで勝つことは大きな喜びです。トニー・カナーンとのバトルは最高にエキサイティングでした」
「私が使ったHondaインディV8は、インディ500とテキサスでの2レースを戦ったもので、その走行距離は1475マイルにも達しましたが、ゴールの瞬間も快調そのものでした。今日の優勝によってシリーズポイントでトップタイになれました。今後も勝ち続けていきたいですね」
イディカー第7戦ミルウォーキー、ハイライト動画