信頼性向上はF1のためによくないとヤルノ・トゥルーリ

2011年06月30日(木)

F1の技術的な信頼性は2011年から大きく前進したが、ヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)がこれに苦言を呈した。

先週末開催されたヨーロッパGPでは、F1史上4度目の全車完走を記録。昨年から12チームがF1に参戦しているため、F1の歴史で初めて24台の完走となった。

『Die Welt(ディー・ヴェルト)』は今シーズン8戦で、技術的なトラブルに見舞われたのはわずかに18台だと伝えている。昨年の同時期には、38だったとのことだ。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、「信頼性は速さと同じくらい重要だ。それに最もいいのは信頼性と速さが兼ね備わっていること」と話している。

昨年から今年にかけてF1の信頼性が向上したのは、昨年からF1参戦を開始した新規3チームの信頼性向上が大きく影響している。しかし、そんな新規チームの1つ、チーム・ロータスに所属するトゥルーリは、完ぺきな信頼性はF1にとっていいことではないと語った。

「僕が(F1で)レースを始めたとき、ドライバーはどうやってレースを始めればいいかということは知っていたけど、どんな形でレースが終わるかなんて分からなかった」

「これは2つのことを意味するんだ。小規模なチームがポイントを得る機会は減るということ。それから、F1の魅力がさらに減るということだよ」と、トゥルーリは『La Repubblica(レプブリカ)』のコラムで書いている。

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