F1の次期エンジンがV6ターボエンジンになったことについて、フェラーリは満足しているようだ。
いったんは、2013年から1.6リッター4気筒ターボを採用することに決まっていたF1エンジンだが、各レースのプロモーターやエンジンメーカーなどがこれに反対。結局は、2013年まで現行の2.4リッター自然吸気V8エンジンを使用し、2014年からは1.6リッターV6ターボエンジンを導入することで各F1関係者が合意した。
4気筒ターボに最も激しく反対していたのがフェラーリだった。フェラーリの創設者エンツォ・フェラーリは、強力なエンジンを搭載してこそレーシングカーだという哲学を持っていた人物として知られている。
29日(水)には、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)も2014年からのV6ターボ導入を承認。次期F1エンジンが正式に決まったが、これについてフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、『SID通信』へこう語った。
「F1というスポーツにとっていい判断だ」
「新しいプロジェクトに向けて準備を整えるのに必要な時間も確保できた」
フェラーリのほかにF1エンジンへエンジンを供給しているルノー、コスワース、そしてメルセデスも今回の決定に満足しているようで、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグも、「妥協案が承認されたのはいいこと」とコメントしている。