フェラーリ会長、F1分裂の可能性を示唆

2011年05月17日(火)

フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が、2013年にF1が分裂する可能性もあると語った。

現在、各国の主要メディアを傘下におさめるニューズ・コーポレーションと、フェラーリの親会社フィアットの株主でもある投資会社エクソールが、F1の買収を検討している。

これまで、ニューズ社とエクソールは、F1の権利を現オーナー企業のCVCキャピタルから買収することを目指しているとみられていた。また、これには複数のF1チームも興味を示しているとされ、チーム側がF1買収に加わり、F1チームがF1のオーナーになる可能性もあるとうわさされている。

しかし、『Autosport(オートスポーツ)』によると、F1の商業面などを取り決めている「コンコルド協定」の期限が2012年末で切れることを受け、チーム側が現在F1の商業面を牛耳っているバーニー・エクレストンやCVCと決別し、別シリーズを立ち上げる可能性もあるとモンテゼモーロが『CNN』へ語ったようだ。

「われわれは、現実的にならなければならない。2012年末には、全F1チームとCVCとの契約が終了する。それなので、われわれには3つの選択肢がある」とモンテゼモーロは『CNN』へ語り、こう続けた。

「CVCとの契約を更新するか、もしくは、アメリカでバスケットボールのチーム側が実施して大成功を収めたように、NBAのような独自の会社を設立することもできる。レースを運営し、テレビ放映権などを管理するのだよ」

「そして3つ目は、別のパートナーを見つけること。バーニー・エクレストンは素晴らしい働きをしたが、彼はすでにF1を3度も売却した。それなので、彼はもうF1のオーナーではない。(F1を)所有しているのはCVCだ。決めるのはチーム側だよ」

「契約が2012年に切れるので、理論的にはCVCが何も所有していないということになる。いくつかの選択肢を確保することは重要だと思う。どうなるのか様子を見てみようじゃないか。時間ならたっぷりある」

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