フェラーリ、新F1エンジン規定の反対派形成を狙う

2011年01月03日(月)

2013年からの新F1エンジン規定に反対しているフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が、他チームも自身の意見に同調するよう求めた。

F1では、2013年から1.6リッターの4気筒ターボエンジンが導入される予定だが、「(新規則導入を)妨げることはない」としつつも、4気筒エンジン導入には「満足していない」とモンテゼモーロは話していた。

「4気筒はF1ではない」

「われわれが(4気筒の)市販車を製造することは決してない。最高峰のレースとしては、少し痛ましいことでもある」

「なぜV6ターボではいけないのだ? コスト削減と安っぽさを混同してはならない」とのモンテゼモーロのコメントを『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えた。

さらにモンテゼモーロは、少なくとも新規則導入を1シーズン遅らせることが目標だとしつつ、自身の意見に同調するチームを求めていると加えた。

「4気筒(導入)を遅らせるチャンスが少しでもあるのなら、私はそれを追求する。チャンスはある。必要なのは団結だ」

モンテゼモーロの味方になるとすれば、現在のF1で最強のエンジンを造っているとされるメルセデスだろう。メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、次のように話していた。

「(現行の)V8を使い続けたほうがいいだろう」

「これ(V8エンジンは)低コストのエンジンだ」

また、コスワースのF1ビジネス部門で責任者を務めるマーク・ギャラガーが、2013年の新F1エンジン規定に対応したエンジンを設計するには、3,000万ユーロ(約32億円)必要だと語っていたとも『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は報じている。

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