フェラーリのレースドライバーであるフェルナンド・アロンソが、現在ランキング首位にいながらもイギリスGP、ドイツGP、そしてハンガリーGPでも連続で優勝を逃しているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に対し、タイトルを逃すことを恐れなくてもいいとコメントした。
シーズン開幕から圧倒的な強さを見せていたレッドブル。シーズン終盤にさしかかり、マクラーレンとフェラーリがレッドブルとの差をつめてきたが、残り8レースとなった今もトップのベッテルと2位マーク・ウェバー(レッドブル)の間には85ポイントの差がある。
アロンソも、レッドブルであれば問題なくタイトルを獲得できるはずだと語っている。
「いま彼(ベッテル)の頭の中にはどんな考えが浮かんでいるのか分からない、でももし僕が彼の立場だったら、タイトルを逃してしまう可能性はまったく心配していないと思うよ。ハミルトン(ルイス・ハミルトン/マクラーレン)もそのような心配はしないだろう」
「ベッテルは残りのレースすべて4位か5位でゴールすれば、今シーズンのチャンピオンになれるんだ。レッドブルだったら特に問題なく達成できるよ」とアロンソはスペインの『EFE通信』に語った。
そのベッテルは、ハンガリーGPへ右手にテーピングをして現れ、ケガによるさらなる失速を心配されたが、ドイツの『Bild(ビルト)』にその心配を否定した。
「大したことはなかったんだ。でも僕らは男だろ? 男ってなんでも大騒ぎするのがすきなんだ」と冗談も交えながら明るく答えた。
ベッテルはスイスで自分のマウンテンバイクのペダルを直していた際、手を切ってしまったらしい。
「時々少し痛むだけでなんでもないよ」
そして迎えた31日(日)の決勝、ポールポジションからスタートしたベッテルだったが、優勝はジェンソン・バトン(マクラーレン)に奪われ、「どのコンディションでもマクラーレンが強かった」とレースを振り返っていた。