F1ハンガリーGPでニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)のクルマが炎上した際、爆発したパーツがコースマーシャルに当たっていたことが明らかになった。
ハンガリーGPの決勝中、ピットアウトしたハイドフェルドのクルマから出火したため、ハイドフェルドはピットレーンを出た直後、コース脇にクルマを止め、コースマーシャルが消火にあたっていた。その際、何かが爆発していることが国際映像でも確認できたが、レース後にファンが動画共有サイトYoutubeへ投稿した動画によって、爆発したパーツがマーシャルに当たっていた様子が確認できる。
爆発はコースマーシャルの足元で発生しており、爆発後にこのコースマーシャルは、足を引きずるようにしながらコース外へ退避。その後ハイドフェルドのクルマは、しばらく燃え続けていた。『Blick(ブリック)』は、このコースマーシャルが「ひどいケガを負ったのか確認できていない」と伝えた。
また、ハイドフェルド本人は「あんなものは見たことない」と語り、恐怖を感じたと認めている。
「バルセロナ(スペインGP開催地)でもクルマが燃えたけど、そのときはまったく心配しなかった。でも、今回はかなり(炎が)近かったからね。今回は熱を感じたから、すぐに脱出したんだ」
しかし、ハイドフェルドにケガはないようで「いいや。僕は何ともない」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へコメント。さらにハイドフェルドは、『Bild(ビルト)』に対して次のようなジョークで答えた。
「僕は燃えなかったよ。レーシングスーツが黒いのは、元からなんだ!」
ハイドフェルドはロータス・ルノーGPの公式ウェブサイトで、ピットストップが長くなり、オーバーヒートしたことが事故につながったと説明している。
「ホイールに問題があり、予想よりもピットストップが長くなったんだ。クルマは、(停車時に)長い間高い回転数を維持するよう設計されていないから、煙が出始め、火がでたんだよ」
だが、これについてロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは、ピットストップ中に高い回転数を維持したハイドフェルドに事故の責任があると語っているようだ。