トロ・ロッソのテスト兼リザーブドライバーを務めつつ、HRTからF1レースデビューを果たしたダニエル・リチャルドが、レッドブルのドライバー候補になっている可能性は「なさそうだ」とコメントした。
リチャルドは、オーストラリア出身の22歳。レッドブルの育成ドライバーだ。レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソでテスト兼リザーブドライバーを務めているが、現在はHRTにレンタルされ、HRTではレースドライバーになっている。来季はトロ・ロッソのレースドライバーになるのではとの憶測も聞こえてくる。
さらに2013年以降は、レッドブルの現ドライバーであるマーク・ウェバーが引退した場合、リチャルドがレッドブルに昇格するとの憶測もある。
エナジードリンクメーカーであるレッドブルのモータースポーツ部門責任者ヘルムート・マルコは、オーストラリア出身であるウェバーの後継も「オーストラリア人」かもしれないと今週にコメントし、リチャルド昇格の可能性について否定はしなかった。
これを受けてドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』から来季のトロ・ロッソ、またはレッドブルのシート獲得について尋ねられたリチャルドは、次のように話した。
「昇格の話を始める前に、その資格が僕にあるということを証明しなければならないよ。まずはビタントニオ・リウィッツィ(HRTのチームメート)に追いつくことが最初の現実的なゴールだ」
「レッドブルでレースができたら最高だけど、ありそうもないと僕は思う。F1のシートは欲しい。でもどこでというのはあまり気にしないよ」