レッドブルでは、現ドライバーであるマーク・ウェバーが2012年も残留するものの、2013年からは現HRTのダニエル・リチャルドが加入する。
こう語っているのはヘルムート・マルコ。エナジードリンクメーカーであるレッドブルで、モータースポーツ活動を取り仕切っている人物だ。マルコは7月末に行われたハンガリーGPの際にも、ウェバーがもう1年レースに参戦したのち引退するだろうと述べ、話題になっていた。
『Tuttosport(トゥットスポルト)』や『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』を含むイタリアメディアは、「マーク・ウェバーは来シーズンもわれわれと一緒に仕事をして、それから将来何をするか決断することになる」と語るマルコのコメントを掲載した。
さらに、マルコは次のようにも加えている。「ウェバーの後任にはリチャルドが有力視されているが、レッドブルは誰にするのか決断するはずだ」
リチャルドはレッドブルの育成ドライバーであり、今年はトロ・ロッソのリザーブドライバーを務め、各レースの金曜フリー走行に出走していた。しかしイギリスGPからはHRTにレンタルされ、レース出場のチャンスを与えられている。
マルコにウェバーの後任候補として名指しされたリチャルドは、「こんなすてきなことを言ってくれるレッドブルの人には感謝しているけど、将来の話をするには早すぎる」と述べ、次のように加えた。
「レッドブルでレースするチャンスがあればいいと思う。でも、まずは僕よりコンマ数秒速いチームメートのリウッツィ(ビタントニオ・リウッツイ)に勝つ必要があるよ」
当のウェバーは、まだ2012年の契約をレッドブルと結んでいないものの、間もなく決断を下すようだ。
28日(日)に決勝が行われるベルギーGPを見すえ、「スパで将来について決めるつもりなんだ」とウェバーは語った。
さらにウェバーは、自身が決断を下すのみで契約を結べる状態だと認め、「純粋にレースへのモチベーション」を上げられるかどうかが判断基準になるとコメントしている。
また、自身と同じくオーストラリア出身であるリチャルドについてウェバーは、『laola1』へ「彼にはすばらしい将来があると思う」と後輩ドライバーを評価した。