ニコ・ロズベルグ、勝利はしばらくお預け

2011年08月10日(水)

メルセデスGPのニコ・ロズベルグが、現状ではF1で優勝するという望みをしばらくお預けにしなくてはならないと認めた。

今年のハンガリーGPでF1通算100レースを達成したロズベルグだが、『El Pais(エル・パイス)』のインタビューに対し、「僕のクルマでは誰も勝てない」と話している。

「レッドブル、フェラーリ、そしてマクラーレン。この3チームがほかより抜きんでている。僕は、よりいいクルマを手にするまで待たなければならないね」

「僕としては、今年の終盤か、あるいは来年の早い時期には勝利を考え始めることにするよ」

メルセデスGPは高い望みとともに2011年シーズンを迎えた。しかし『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、今年のメルセデスGPには技術面の鍵となる部分に弱点があるという。

例をあげれば、メルセデスGPでは最近になって排気口からディフューザーに至るレイアウトをレッドブルのものに似た形に変更。また、チーム代表のロス・ブラウンは、来年に向けてよりホイールベースの長いクルマを作るであろうことを認めている。ホイールベースとは、前輪と後輪の間の距離のこと。これは、クルマの運動性能や特性を決定づける非常に重要な要素だ。

そのような状況のもと、現状での目標は前述のレッドブル、フェラーリ、マクラーレンのいわゆるビッグ3のすぐ後ろでゴールすることであるとロズベルグは語った。

「このクルマだと、僕にとっては7位になることが優勝みたいなものだよ」

さらに、クルマのどの部分に改良が必要かと問われたロズベルグは、次のように付け加えている。

「すべてだよ。大ざっぱに言えば、クルマの重量を減らすという観点からメカニカルな部分と空力面の改良が必要だね」

「エンジンはいいよ。でも空力面でとても重要な部分であるブロウン・エキゾーストシステムについてはかなり改良の余地がある。今僕たちはそのために頑張っているけどね」

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