ベルギーGPからニック・ハイドフェルドに代わりレースに出場しているブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP)が、自身の起用はスポンサー資金が目的のものではないと語った。
ドライバーシートを喪失したハイドフェルドは告訴を予定しているが、法廷での審問が開始される前に裁判所から和解の要請を受けていることもあり、セナの出場は現時点では今回のベルギーGPと次回のイタリアGPのみが正式決定している。
だがチームとしては、最終戦のブラジルGPまでセナが走ることを希望しているようだ。
ロータス・ルノーGPとしては、ハイドフェルドの速さとリーダーシップの不十分さが交代の理由だと明らかにしているが、今回のセナ起用は、セナの出身国であるブラジルの企業WWI(ワールド・ワイド・インベストメント)と、チームオーナーであるGenii Capital(ジェニイ・キャピタル)が経営合併を発表したことと関連しているのでは、とうわさされている。
ロータス・ルノーGPのチーム代表であるエリック・ブーリエは、このようなつながりを否定しているが、セナ本人は自身のドライバー起用はチームにとって「商業的な可能性」があることを認めた。
だが、自身が出場するからといって簡単にスポンサーがお金を出してくれるわけではないとして、「Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)」へセナは次のように主張している。
「僕が乗るマシンを見てくれればわかるけど、特に新しいスポンサーのロゴマークがついているわけでもない」
「資金面の理由で僕がドライバーシートを得たわけではないんだ。僕がここにいるのはチームが僕を信頼してくれているからだよ」
「もちろん僕がレースドライバーでいることは、スポンサーを得るためプラスに働くかもしれない。でもそれが理由で今回起用されたとは思っていない」