ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)は、現在の契約満了後もチームに残る方向で考えていることをほのめかした。
両者の契約は2012年末までとみられるが、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、それ以降も関係を維持する意志を明らかにしている。
すでに交渉を行っているか尋ねられたロズベルグは、ドイツのニュースサイト『T-Online(Tオンライン)』にこう答えている。
「答えはイエスだ。長期契約について話をしたよ。僕はすっかりチームに溶け込んでいるし、メルセデスのF1プロジェクトは素晴らしいものだ。これ以上のことは言えないけどね」
フェラーリの現ドライバーであるフェリペ・マッサの後任として、フェラーリ入りすることもうわさされているロズベルグ。他チームの可能性を“積極的に”探っているかどうかについては、「真剣かと言われれば、ノーだ」としている。
さらに、同じドイツ人で2年連続F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)について問われたロズベルグは、インタビュアーがベッテルの今季を「完ぺき」と形容すると、次のように応じている。
「完ぺきだって? 僕の今季も、ここまで非の打ちどころがないよ。ほんのわずかなミスしか犯していないしね。昨年も同様だ。僕の運転はすごく安定しているけれど、上位で走っていないから目立たないだけだ」
ロズベルグは、来季もレッドブルの優位が続くとみている。
「彼らが有利なスタートを切るのは目に見えている。僕らとしては、時間がかかっても彼らに追いつかなければいけない」
そして、チームメートのミハエル・シューマッハについて毎度の質問も「迷惑じゃない」と、“オトナ”な対応だ。
「“迷惑”という言葉は適切じゃないな。ただ単に、いつも同じ話題を振られるってことさ。かつては父(ケケ・ロズベルグ/1982年F1チャンピオン)のことばかりを聞かれた。今はそれがミハエル・シューマッハになっただけ。もう慣れたよ」と言ってほほ笑むロズベルグだった。