F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、現在F1の商業権を保有している非公開の株式投資顧問会社CVCがF1の商業権を手放したい場合には、売却よりも株式公開のほうが好ましいだろうと述べた。
現在、F1の非公開株式の過半数を有しているのがCVCだが、一方で巨大メディアグループ、ニューズ・コーポレーションによって率いられる共同企業体がCVCからF1商業権を買い取ることを検討しているとされる。また、F1チーム側も、F1の株式取得を目指している。
しかし、エクレストンは『Telegraph(テレグラフ)』へ次のように語った。
「もし私が今日会社を処分したいと思ったなら、シンガポールか香港で株式を市場に公開するだろう。売却するよりもシンガポールで株式公開したほうがいいと思うね」
『Telegraph(テレグラフ)』の記者クリスチャン・シルトとキャロライン・リードは、F1がかつて1990年代にロンドンで株式公開を試みたことがあったものの、欧州委員会による独占禁止法調査のために実現することはなかったと書いた。また、その後エクレストンは自身がF1のトップにいる間は株式公開を行わないと語っていたものの、最近のエクレストンはアジアにおけるF1の人気上昇を無視することはできないと述べていると伝えた。