ビタリー・ペトロフが現在契約を結んでいるロータス・ルノーGPで今季最後のレースを終えたのを機に、ペトロフのマネジャーは万が一の事態に備え“BプランとCプラン”も考慮に入れているようだ。
母国ロシアからの潤沢(じゅんたく)なスポンサー支援を受けつつ、昨年ルノー(現ロータス・ルノーGP、2012年からはロータスに名称変更)からF1デビューを飾ったペトロフと、最近キミ・ライコネンとの2年間の契約を発表して世間の注目を集めたロータス・ルノーGPとの間には来年も有効な契約が残っている。
しかし、ペトロフのマネジャーのオクサナ・コサチェンコは今週、チームと緊急の話し合いを行うためにチームの本拠地を訪れていた。そして、ペトロフがロータス・ルノーGPを離脱する可能性があることを明らかにした。
「私たちは、私たちがとるべき行動、つまりチームに残るか否かについてのミーティングを行なった」と、ペトロフの来季に関しての“BプランとCプラン”の存在を認めるコサチェンコの発言を『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が掲載した。
その報道によると、今年2月のラリーで重傷を負い、現在も懸命なリハビリが続けられているが、来シーズンの開幕時にF1復帰が難しいロバート・クビサの代わりとして、今年GP2(F1直下のカテゴリーでF1への登竜門)を制したロメ・グロジャンがライコネンのチームメートの最有力候補に挙げられているとのことだ。
ロータス・ルノーGP代表のエリック・ブーリエは「われわれは、キミのために全力を尽くす。もうひとりのドライバーは準備が整い次第発表する」と様々な憶測に対してクギを刺した。