2011年シーズン序盤は順調さを見せたものの、それ以降苦しむことの多かった小林可夢偉(ザウバー)がチームのエースドライバーとして厳しいシーズンだったことを明かした。
ルーキーとして挑んだ2010年、可夢偉はペドロ・デ・ラ・ロサやニック・ハイドフェルドというベテランドライバーに囲まれていた。しかし2年目の今季はF1デビューしたばかりの新たなチームメート、セルジオ・ペレスの2倍以上のポイントを獲得することができた。だが可夢偉本人はエースドライバーという大役を担った今シーズンを冷静に振り返っている。
「今シーズンは簡単なものではありませんでしたね。多くの面で向上する必要がありました。ドライビングだけではなく、エンジニアたちと物事を決断していくといったことも重要でした」
チーム代表のペーター・ザウバーは可夢偉とペレス両者の残留をすでに決定しており、『Blick(ブリック)』紙にはザウバーの次のようなコメントが掲載された。
「このシーズンを前向きな気持ちで終えることが不可欠だった。特に可夢偉にとっては難しいシーズンとなり、良い状態で来季につなげる必要性があったんだ」