ロータスの名称問題、開幕戦までの解決が絶望的に

2011年01月25日(火)

『ロータス』の名をめぐって2つのF1チームが争っている問題は、2011年のF1が開幕するまでに解決しないことが濃厚になった。

マレーシアの実業家トニー・フェルナンデス率いるチームは、2010年からF1に参戦。同国の自動車会社プロトン傘下にあるイギリスのスポーツカーメーカー、グループ・ロータスから名称の使用許可を得て、ロータス・レーシングとしてF1初年度を戦った。

しかし、グループ・ロータスはモータースポーツ活動を拡大させており、2011年にはF1にも進出することとなった。だが、グループ・ロータスがF1進出に際して選んだパートナーはルノーだった。ルノーF1との提携により、2011年にはロータス・ルノーGPとしてF1に参戦することが発表されている。

その一方、フェルナンデス側も『ロータス』の名をあきらめておらず、グループ・ロータスが管理していなかった『チーム・ロータス』の名称権を獲得。2011年のF1にはチーム・ロータスとしてエントリーした。チーム・ロータスは、かつてロータスがF1参戦時に使用していたチーム名であり、輝かしい歴史を持った名前でもある。

しかし、これにグループ・ロータスが反発し、この問題は法廷に持ち込まれていた。そして、シーズン開幕が迫っていることもあり、グループ・ロータス側は略式判決を申請。しかし24日(月)、略式判決の申請は却下され、3月21日(月)に審理を行うことが決定した。

2011年のF1は、3月13日にバーレーンで開幕するため、シーズン開幕までにこの問題が解決しないことは決定的となった。少なくとも開幕戦バーレーンGPの時点では、ルノーのエンジンを搭載し、ロータスの名を冠するチームが2チーム存在する状況になることが濃厚だ。

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