エンジンサプライヤーのルノー、F1は「有益」

2011年12月02日(金)

来シーズンからロータス・ルノーGPがチーム名を「ロータス」へ変更することにより、ついに自社の名前がF1チーム名から消えてしまうフランスの自動車メーカー、ルノーだが、現状にはとても満足しているようだ。

ルノーは2010年までは「ルノーF1」としてF1に参戦したが、チーム株式をジェニイ・キャピタルに売却したことでワークスチーム(自動車メーカーがチームとして直接参戦する形態)としての参戦を終えた。しか、しその後はエンジン供給という形でF1に関わり続けてきた。

エンジンサプライヤーとしてのルノーは、今年チーム部門、ドライバー部門ともに年間チャンピオンを獲得したレッドブルと密接な関係を築きあげ、2012年はロータス(現ロータス・ルノーGP)、ウィリアムズ、さらにケーターハム(現チーム・ロータス)とも契約を結んでいる。

ルノーの最高執行責任者(COO)のカルロス・タバレスは、ワークスチームとしてではなくてもF1への参戦は「有益だ」と語るが、それは単なる金銭的価値では無いようだ。

「F1に関わるには純投資額として何千万ユーロもかかる」とタバレスはフランスの『20minutes.fr』にコメントしている。

「F1でのもうけなんてもうずっと前に試算することをあきらめたよ。そもそも有益なのはF1への投資そのものだからね」

さらにタバレスは、2014年からのV6ターボエンジンの導入を決定したF1の今後の方向性にも満足していると語った。

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