レッドブル、ベルニュのためにトゥルーリのシートを“お買い上げ”?

2011年11月25日(金)

レッドブルの育成ドライバーであるジャン・エリック・ベルニュが、チーム・ロータスから来季はケーターハムに名称変更するチームでF1デビューを果たす可能性があるという。

レッドブルは現在HRTとドライバー提携を結んでいる。しかしドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、レッドブルのモータースポーツ・コンサルタントであるヘルムート・マルコが、2012年の提携先をケーターハムに切り替える可能性があるとのことだ。

レッドブルは、育成ドライバーであるダニエル・リチャルドを今シーズンの後半戦にHRTからF1デビューさせるため、“シート代”として資金を支払っていた。

だが、ドライバー育成プログラムの責任者であるマルコは最近になって、2012年も引き続きHRTと提携関係を結ぶか決めかねていると明かした。なお、現在HRTから出走しているリチャルドは、セバスチャン・ブエミの後任として2012年にトロ・ロッソへ加入するのではないかと言われている。

そしてレッドブルが支援している若手ドライバーの中で、次なる期待の星となっているのが、先日アブダビで行われた若手ドライバーテストにレッドブルから参加し、全セッションで最速タイムを記録したべルニュだ。

しかし、マクラーレンでテストドライバーを務めている40歳のベテラン、ペドロ・デ・ラ・ロサが2012年に向けHRTと契約を交わしたことを発表。これによって残り1つとなったHRTの“シート代”は高騰することが予想される。そのような状況でありながら、最後方集団で苦戦を強いられているHRTにベルニュが加わる可能性は低いと考えられている。

「レッドブルは、リチャルドかベルニュをチーム・ロータス(ケーターハム)に乗せることが可能だ」と『Auto Motor und Sport』は伝えた。

ケーターハムの2012年ドライバーラインアップはすでに決まっており、現ドライバーのヤルノ・トゥルーリとヘイキ・コバライネンの残留が発表されている。しかし2週間ほど前、トゥルーリのマネジャーを務めるルチオ・カブートは“レッドブル・マネー”によってトゥルーリの2012年のシートが危うくなっているとする報道を否定することに必死だった。

そして一連の報道を行った『Auto Motor und Sport』は「ひとつ確かなことがある。それはレッドブルがベルニュに来年のシートを与えるということだ」と締めくくっている。

ちなみに、ケーターハムへは、2012年よりレッドブルからギアボックス、油圧システム、そしてKERS(運動エネルギー回生システム)の供給を受けることになっている。

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