長い間F1の最高責任者を務めているバーニー・エクレストンの後継者として、F1のマーケティング専門家であるザック・ブラウンの名前が挙がっている。
29日(土)から30日(日)にかけて行われたデイトナ24時間耐久レースに、マーティン・ブランドルやマーク・ブランデルといった元F1ドライバーとともに自身のチームで参戦したアメリカ出身のブラウン。『Just Marketing(ジャスト・マーケティング)』の代表を務め、F1でも有名なスポンサーを担当する、スポンサーシップ・エージェンシーも率いている。
ブラウンの会社はLG、ジョニー・ウォーカー、レノボなどのF1スポンサーを担当しているが、『the Guardian(ガーディアン)』紙によると、ブラウンは「F1で最も影響力のある人物になる」可能性があるという。
ブラウンはすでにエクレストンと近しく、またエクレストンは昨年、ブラウンが立ち上げたル・マンのチーム「ユナイテッド・オートスポーツ」の発表会に参加している。さらにブラウンは80歳になるエクレストンと「さまざまなビジネスを行ってきた」と認めている。
いつの日か、エクレストンの後継者となることについてブラウンは、「それは褒めすぎじゃないかな」と言って笑っている。
ブラウンは、エクレストンがしばらくは引退しそうにないことを加え、「確かにこれは私の人生だ」と、次のように語り始めた。
「バーニーの代わりなんて不可能だと思う。もう少し、チームと一緒になってアプローチしていかなくてはならないのは確かだね」
「私の知らないことがたくさんある。私はテレビ契約など結んだことはないが、そういったことは学んだりできるし、それを得意とする人たちだっている」
そして最後にブラウンはこのように締めくくった。
「私は永遠にこのスポーツにかかわっていたい。だから、もし将来、何らかの形でお声がかかることがあれば、喜んで参加するよ」