約40億円の贈賄疑惑に口をつぐむF1界のボス

2011年02月02日(水)

1月31日(月)のドイツ紙にF1最高権威バーニー・エクレストンのインタビューが掲載されたが、その中でエクレストンは、批判を受けているわいろや汚職の話題に触れたがらなかった。

同じドイツで別の新聞は、5年前に行われたF1商業権の売買に際しエクレストンが、逮捕されたゲルハルト・グリブコウスキーに5,000万ドル(約40億7,400万円)のわいろを渡したと報じている。

「顧問弁護士の助言に従って、これ以上は触れないでおこう」と言うエクレストン。以前は、わいろと一切、関連はないと否定していた。

2011年F1の話題については、多少じょう舌になったが、それでもセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のタイトル獲得をズバリ言い当てた昨年と違い、今年はまだ本命の名を挙げていない。

「赤いクルマ(フェラーリ)に乗るスペイン人(フェルナンド・アロンソ)は、去年のようにあっさりと敗北を認めることはないだろう。もちろんセバスチャン(ベッテル)は今年も手ごわいだろうね。それに、メルセデスGPとミハエル・シューマッハが大きく躍進するに違いない」

「それ以外は、今年最初のテストが終わるのを待ちたいよ」

だが、おとなしくインタビューを受けることはめったにないエクレストン。おりしもオーストラリアGPの主催者とはトラブルの真っ最中だ。F1の将来について質問されたエクレストンは、こんなことを言って火に油を注いでいる。

「20戦もあれば十分だろう。新しくレースを始めようとすれば、どこかが落ちる。例えば、オーストラリアは、もうお払い箱さ」

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