F1 バーレーンGP開催ならボイコットするチームも?

2011年02月21日(月)

2011年F1の開幕戦が予定されているバーレーンで騒乱が続いている問題で、もしレースが中止にならなかった場合、レースのボイコットを計画しているチームがあることが明らかになった。

バーレーンを含む中東の各国では、大規模な反政府デモが発生。中でも、バーレーンは治安部隊を投入し、武力でデモ隊の鎮圧を図ったことから、デモのさらなる拡大が懸念されているほか、国際社会からも非難の声が上がっている。

各F1チームによって組織されているFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)は、F1の運営側にバーレーンGP開催の可否に関する判断を委ねるとの公式コメントを発表したが、非公式にはバーレーンに行くべきではないとの意見で一致していると伝えられた。

また、『Sunday Times(サンデー・タイムズ)』は、もしバーレーンGPが開催されることになった場合、「少なくとも1つのトップチーム」が、レースのボイコットを計画していると報じた。

さらに、2010年のF1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の父親が、バーレーンへの飛行機をキャンセルしたことも明らかになっている。

しかし、チーム側が一方的にレースをボイコットした場合、チーム側が問題に直面する可能性も指摘されている。チーム側の判断によるレース欠場が認められるには、「不可抗力」による欠場でなければならないようだ。

大半のF1チームが本拠地を置いているイギリスなど、多数の国の外務省が、バーレーンへの渡航に対する警告や注意喚起を発令しているが、『BBC』によると、この勧告だけでは大半のF1チーム加入する保険を無効にするは不十分だという。保険が無効になるという「不可抗力」が認められるには、渡航禁止の勧告が必要になるとのことだ。

バーレーンGPは、3月13日(日)に決勝が行われる予定だが、もし中止になった場合でも、必要な手配が間に合わないため、代替地でのレースは開催されないとみられている。

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