F1チーム側が2011年シーズン開幕戦バーレーンGPの中止を希望しているようだ。
中東の各国で反政府デモが発生しており、バーレーンなどではデモ隊と政府の治安部隊が衝突し、死傷者も出る事態に発展している。これを受けて、大半のF1チームが本拠地を置くイギリス外務省は19日(土)、「極めて重要な用件でない限り、バーレーンへ渡航しないように」との警告を発令した。
バーレーンでは、3月3日(木)から4日間にわたるF1合同テストが行われ、3月11日(金)にはバーレーンGPが開幕する予定になっている。
各F1チームによって組織されるFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)は、F1合同テストが行われていたバレンシアでこの問題を話し合っていたが、その翌日、『Daily Mail(デイリー・メール)』は次のように伝えていた。
「流血の1週間を経験し、まだ死者の数を数えているバーレーンを訪れるのは、無責任であり危険だいうことで、F1界の意見は非公式に一致した」
しかし、FOTAは公式なコメントとして、F1最高権威バーニー・エクレストンやF1統括団体FIA(国際自動車連盟)に判断を任せるとしている。
一方のエクレストンは『BBC』ラジオへ、22日(火)に結論が出るだろうと語った。だが、レース開催の可否を決断するのは、バーレーンの皇太子だという。
「もし誰かがこの問題を解決するとしたら、彼こそがその人物だ」
「われわれが行っても安全か、彼が判断するだろう。すでにスケジュールは決まっているので、問題がないことを願おうじゃないか」とエクレストンは語った。