国内が騒乱状態になっているバーレーンは、3月11日(金)に始まる予定だった2011年F1開幕戦バーレーンGPの中止を発表したが、F1界はバーレーンの決断を支持している。
バーレーンGP関係者は『CNN』に対し、現在のバーレーンで安全を確保できないためにレースをキャンセルしたのではなく、「国内の対話に集中するため」の決断だったと説明。年内に日程を変えてF1を開催することを目指すとも語っていた。
バーレーン側の決断を受け、F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、次のような声明を発表した。
「FIAは、3月11日から13日にかけてバーレーン王国で予定されていた2011年開幕戦を延期するという、バーレーン・モーター連盟とバーレーン・インターナショナル・サーキットの決断を支持する」
また、ウィリアムズも声明を発表し、チーム会長であるアダム・パーが次のように述べた。
「このイベントの運営にかかわる全員にとって残念なことではあるが、現状を考えると、今バーレーンでレースを開催するのが不適当であることは明らかだ。ウィリアムズは常に、レースを走る国へ前向きな貢献をしたいと願っており、テストとバーレーンGPの中止という皇太子の決断を全面的に支持する」
なお、FIAは声明の中で「延期」という言葉を使っていることから、日程を変更して年内にバーレーンGPが開催される可能性は残されていると思われる。