2011年のF1シーズン開幕前最後の合同テストは、バルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われることになった。
当初は、3月3日(木)からバーレーンで開幕前最後の合同テストが行われ、翌週には開幕戦バーレーンGPを迎える予定だった。しかし、バーレーンで大規模な反政府デモが発生したことから、チーム側はバーレーンでのテスト中止を決断。その後、バーレーンGPの主催者がレースの中止を発表した。
その一方で、チーム側はテストそのものが中止になることは望んでおらず、バーレーンの代わりにテストを実施するサーキットを探していた。これまでは、まだ気温の上がっていないヨーロッパでテストを行っていたことから、温暖な気候を求め、アブダビでテストが行われるとのうわさもあった。
だが、『Autosport(オートスポーツ)』の報道によると、開幕前最後の合同テストはバルセロナで3月8日(火)から11日(金)にかけて行われることに決まったようだ。
2011年から、F1のタイヤサプライヤーはピレリに代わったが、気温の高い土地で各チームがピレリタイヤのテストを行ったのは、11月のアブダビのみ。このときは2010年型車でのテストであり、その後ピレリもタイヤ開発を進め、開幕時点でのタイヤは11月にテストしたものとは異なったものになっている。
しかし、バーレーンテストの代替地がバルセロナになったことから、追加のテストが行われない限り、各チームは気温の高い状態でピレリタイヤをテストすることなく開幕を迎えることになる。