スペインGPの支持者は、地元のカタルーニャ自治州首相アルトゥール・マスが先日に残した発言を気にしないほうがいい。
先週末にカタルーニャ・サーキットで行われたF1テストを視察したマス自治政府首相は、2011年のレース開催までしか確約できないと話していた。
しかし、カタルーニャ・サーキットの新責任者サルバドール・セルビアはスペインの『El Mundo Deportivo(エル・ムンド・デポルティーボ)』紙に対して、マスの発言は交渉に向けた第一歩に過ぎないと語った。
1,300万ユーロ(約14億6,000万円)に上る開催費は年々上がり続け、2016年には2倍になると報道される中で、現在の交渉を進めていたのは別チームだったと主張する。
「アルトゥール・マス氏の言葉に危機感を持った人が多いが、あの発言が現契約の現実だよ」
「私にとって最も重要なのは、自治政府の首相がグランプリどころかテストに姿を見せたことだ。意思の表れだよ」とセルビアは語る。
セルビアはさらに、2012年のレースもカタルーニャ・サーキットで行われるだろうとの見通しを示し、さらにその先の交渉も進めると述べた。
「今の契約では、契約終了年の2016年まで払える資金がある」
そう明かすセルヴィアも、交渉が難航しそうだと話している。
「独占的権利を持つ人たちと交渉するのはたやすくないが、われわれは難しい局面に立っていて、エクレストン(バーニー・エクレストン/F1最高権威)もそれを承知している」
「グランプリ維持のために最大限努力するつもりだ。エクレストンも、もちろん自分のビジネスを守りたいだろうが、われわれも主張はある」
「エクレストンの頭に中には、金銭面以外のこともたくさん詰まっているだろうしね」