2011年のF1開幕戦中止を決定したバーレーンは、今でも年内のバーレーンGP開催を目指している。
バーレーンは、反政府デモによる政情不安のため、今年のF1開幕戦に予定されていたバーレーンGPを中止した。関係者は、日程を変更して年内に開催したいとの意向を示していたが、今年は過去最多となる20戦の日程が組まれていたため、バーレーンGPを開催する日程的な余裕はないと意見も多かった。
しかし、バーレーンの経済開発委員会のシェイク・モハメド・ビン・イサ・アール・ハリーファ委員長は『CNN』に対し、「バーレーンは、待ち望まれているレースを年内に開催する可能性を、今でも探っている」とコメントした。
さらにハリーファは、レース中止による補償を求めたF1チームがないことを明かし、次のように加えた。
「安定した国家や力強い経済に比べれば、レースを失うことなど何でもない」
また、バーレーンGPのタイトルスポンサーになっていたガルフエアーは、中止になったバーレーンGPのチケットや航空券の払い戻しを決定。しかし、この地域の旅行マネジャーを務めるスニール・デ・ソウザは、旅行者の多くがバーレーンGPの年内開催を希望していると語った。
「(反政府デモが)鎮静化し、レースが年内に開催されることを願う。われわれは(予約を)繰り越すつもりだ」とソウザは話している。