フォース・インディアとチーム・ロータスのスパイ事件、決着は来年

2011年03月08日(火)

フォース・インディアとチーム・ロータスの間で起きているスパイ疑惑の決着は、来年に持ち越されることとなった。

これは、昨年にフォース・インディアが、チーム・ロータス、チーム・ロータスの技術責任者マイク・ガスコイン、イタリアの風洞施設エアロラブに対して訴訟を起こしたことが発端になっている。

フォース・インディアはエアロラブと契約し、クルマの開発を行っていたが、その後に契約を解除。しかし、フォース・インディアの2009年型車の風洞モデルは、エアロラブに残されたままとなった。

その一方、2010年からF1に参戦したチーム・ロータスもエアロラブの施設を利用していたが、チーム・ロータスの2010年型車とフォース・インディアの2009年型車が不自然に酷似しているとフォース・インディアが主張。フォース・インディアは、チーム・ロータスがフォース・インディアの2009年型車の風洞モデルを使って2010年型車を設計したとして、知的財産権を侵害されたと提訴していた。

これに対しチーム・ロータスは、いかなる不正も行っていないとの説明をエアロラブから受けているとコメント。さらにエアロラブは、未払い金の支払いを求め、逆にフォース・インディアを提訴し、事態は混乱を深めていた。

そしてフォース・インディアは7日(月)、同チームとチーム・ロータスが本拠地を置くイギリスの裁判所で、知的財産に関する裁判が2012年1月16日に始まると発表した。このため、この問題が年内に解決する可能性は非常に低くなった。

さらにフォース・インディアは、ガスコインやチーム・ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデス、エアロラブの責任者ジャン・クロード・ミジョーが、イタリアで正式に起訴されたようだともプレスリリースに記している。

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