レッドブルが、次戦マレーシアGPではKERS(運動エネルギー回生システム)を搭載する。
2011年のF1開幕戦オーストラリアGPで、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが圧倒的な強さを見せて予選と決勝を制した。しかし、レッドブルはKERSに信頼性の不安を抱えていたことから、KERSを搭載せずにオーストラリアGPの予選と決勝を戦っていた。
だが、次戦マレーシアGPではレッドブルもKERSの搭載を予定しているようで、同チームのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、『Guardian(ガーディアン)』へ次のように語った。
「(オーストラリアでは)非常に難しい判断だった。マレーシアには、1コーナーに向けて長いストレートがあるので、搭載したいと思っている」
だが、ベッテルはKERS搭載に対して複雑な思いを抱いているようだ。『Bild(ビルト)』に対し、KERSは「1周あたりコンマ3秒からコンマ5秒」速くなる今年の「基本的なツール」と説明する一方で、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にベッテルは、次のようにも話している。
「高価で複雑だし、環境に良いわけじゃない」