F1オーナー企業の損失が2010年に拡大した一方で、F1界の最高権威バーニー・エクレストンの報酬やチームが得た賞金総額は増加していた。ロンドンの会社登記所に提出された書類で明らかになった。
『Bloomberug(ブルームバーグ)』によると、F1のオーナー企業であるCVCが計上したF1による損失は、6億6,000万ドル(約563億円)に拡大。その一方、2010年に各F1チームが運営側から得た収入、いわゆる「賞金」の総額は6億5,800万ドル(約561億円)であり、これは前年比で21%増だったという。
また、チーム側がF1の分裂シリーズ立ち上げを発表し、これに対して運営側が分裂を防ぐためにF1のさまざまな商業的な権利などを規定したコンコルド協定の条件面でチーム側に譲歩したことから、賞金総額は3年連続で増加しているようだ。
F1の総売り上げは、前年より2%増加して10億8,000万ドル(約920億円)。2010年から韓国GPの開催が始まったことが増加の要因となった。
そして、F1の純利益は2億9,600万ドル(約252億円)。エクレストンが得た報酬は790万ドル(約6億7,000万円)であり、チームの賞金総額と同じく、こちらも前年比で21%増だったとのことだ。