F1マレーシアGPフリー走行1回目、詳細レポート

2011年04月08日(金)

2011年F1第2戦マレーシアGPが4月8日(金)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周/5.543km)で開幕し、現地時間10時(日本時間11時)から90分間、フリー走行1回目が行われ、マーク・ウェバー(レッドブル)がトップになった。

セッション開始時の天候は曇り、気温27℃、路面温度は28℃。セッション開始から約10分で全車がシステム確認などを行うインストレーションチェックを完了。タイヤ側面にロゴのないタイヤを装着しているドライバーもおり、これがこの日のみ使用が許される追加の開発用「実験的ハードコンパウンド」だとみられる。

このセッションで真っ先にタイム計測を行ったのは、フォース・インディアのリザーブドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグ。同チームのレースドライバー、ポール・ディ・レスタの代わりに出走している。そして、開始約20分でナレイン・カーティケヤン(ヒスパニア・レーシング)がコースインした際、白煙を噴きながらピットアウトし、結局はコース脇にクルマを止めた。カーティケヤンはインストレーションチェックしかしていない状態だった。

開始約25分、走行を開始するドライバーが増える中、ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)が1コーナーへ向けたブレーキングで右フロントのタイヤをロックさせると、そのままタイヤが回転しない状態になってしまった。ハイドフェルドは、スロー走行でピットへ戻ったが、タイヤが回転しない状態だったためパンクし、車体の底をすりながらの走行だった。

開始約30分の時点でトップはトラブルに見舞われたハイドフェルド。2番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、3番手ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)。この段階では9台がタイム計測を行っている。

開始約40分でマーク・ウェバー(レッドブル)がトップタイムを更新。その後もウェバーは自身のタイムを更新しながら周回を重ね、2番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)にコンマ8秒の差をつけてピットへ戻った。

残り30分となった段階で、トップはウェバー、2番手ハミルトン、3番手はすでに20周以上を走行したパストール・マルドナード(ウィリアムズ)。カーティケヤンとビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、そしてフェリペ・マッサ(フェラーリ)がまだタイム計測を行っていない。

ペトロフはインストレーションチェックしか行っておらず、マッサは11周を走っているものの、タイム計測は行っていない状態だ。

残り約15分、ペトロフが走行を開始したが、9コーナーへ向けたブレーキングで左フロントのタイヤがパンクしてスピン。そのままグラベルでクルマを止めた。左右は逆だが、ハイドフェルドと似たような状態だった。ブレーキングを開始したところでホイールから黒っぽい煙が出てロックしており、ホイールやブレーキ周りのトラブルが予想される。

セッション終盤にはマッサがタイム計測を実施。クルマがガレージへ戻されたカーティケヤンも走行を再開してタイム計測を行っている。

セッション終了の直前には、ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)が最終コーナーへ向けたブレーキングで右フロントホイールにトラブルが発生してコースアウト。ロータス・ルノーGPの2台と同様、ブレーキングを開始したところでホイールがロックしていたようだ。

結局、セッション中盤にウェバーが記録したトップタイムを更新するドライバーは現れず、ウェバーがトップのままセッション終了となった。

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