2月にラリー事故で重傷を負い、病院で治療とリハビリを続けていたロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が、入院していたイタリアのサンタ・コロナ病院から退院。レース復帰に向けて、大きな一歩を踏み出した。
クビサは2月にイタリアで行われたラリーに参加中、ガードレールがクルマを貫通する激しいクラッシュに見舞われ、一時は意識を失い、生命の危機にも陥るほどの重傷を負った。一命は取り留めたものの、当初は右手の切断が検討されるほどの重傷だった。
しかし、数回の手術を受けたクビサは、担当の医師も驚くほど驚異的な回復力を見せ、事故から約11週間での退院が実現した。『The Sun(サン)』には、サンタ・コロナ病院が発表した次のような声明が掲載されている。
「彼の状態は良好であり、病院外でリハビリの新たな段階に取り組むことになる」
「しかし、サンタ・コロナ病院で彼を担当した医師と面会する予定が組まれており、面会を通じて今後も医師による監視は続けられる」
退院直前にロータス・ルノーGPが発表していたクビサのインタビューによると、まずクビサはモナコの自宅へ戻って数日間静養した後、イタリアの施設で本格的なリハビリを開始することになる。
クビサが負ったケガの程度を考えると、レース復帰には時間がかかることも予想されるが、ここまで驚異的な回復力を見せているだけに、早期復帰を願う声もある。しかし、ケガの影響がなくなってから完全な状態で復帰し、以前と同じ強さを発揮することが望まれる。