2011年F1第5戦スペインGPが5月21日(土)、カタルーニャ・サーキット(1周/4.655km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)からQ1、Q2、Q3、3つのセッションでなる公式予選が行われ、マーク・ウェバー(レッドブル)がポールポジションを獲得した。
セッション開始時の天候は晴れ、気温24℃、路面温度は33℃。予選Q1は20分間で戦われ、18番手から24番手のドライバーがここで予選を終える。今回持ち込まれているドライタイヤは、ハード側とソフト側でのタイム差が大きいため、多くのチームがQ1からソフト側タイヤを投入してきた。
そんな中、午前中に行われたフリー走行でクルマが炎上するトラブルに見舞われたニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)は、クルマの修復が間に合わず、コースインすることができなかった。これにより、ハイドフェルドは予選落ちとなるが、フリー走行中に決勝出場が妥当と判断できるタイムを記録しているため、救済措置で決勝出場が認められることが濃厚だ。
Q1で予選を終えた18番手から23番手は以下のとおり。
18番手ヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)、19番手ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、20番手ティモ・グロック(ヴァージン)、21番手ビタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア・レーシング)、22番手ナレイン・カーティケヤン(ヒスパニア・レーシング)、23番手ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)。
ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)は、フリー走行3回目で炎上したクルマの修復が間に合わず、タイムを計測することができなかった。
Q1のトップ5は、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だった。
予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から17番手のドライバーがここで脱落する。Q2でまず動いたのは、今週末に驚異的な速さを見せているレッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバー。ともにソフト側のタイヤでコースインし、Q1のトップタイムを大きく上回る1分21秒台のタイムを記録してピットへ戻った。
フォース・インディア勢は、ソフト側タイヤを温存するため、ハード側タイヤのみでの走行にしたとみられ、ライバルからは大きく遅れる結果となった。これを受けてヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス)がフォース・インディア勢の前、15番手で予選を終えている。また、小林可夢偉(ザウバー)はチームメートであるセルジオ・ペレスとともに、ここで脱落した。
Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。
11番手セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、12番手セルジオ・ペレス(ザウバー)、13番手ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、14番手小林可夢偉(ザウバー)、15番手ヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス)、16番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、17番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)。
Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ニコ・ロズベルグだった。
予選Q3は10分間で戦われ、ここでポールポジションが決まる。Q3では、1回目の走行でレッドブル勢が3番手以降に1秒以上の大差をつけて1-2体制に。ガレージへ戻ったレッドブル勢は、タイヤを温存するためかここで走行を終え、クルマを降りた。この段階ではウェバーがトップになっている。
コース上ではライバルが走行を続ける中、ガレージにいるウェバーは自身にとって今季初となるポール獲得を確信し、すでにチームスタッフと抱き合ってポール獲得を喜んでいる。結局、このまま予選が終了し、昨年の最終戦アブダビGPから続いたベッテルの連続ポールが止まり、ウェバーがポールポジションを獲得した。
また、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)はこのセッションでタイム計測を行わなかった。
Q3の結果は以下のとおり。
1番手マーク・ウェバー(レッドブル)、2番手セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、3番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、4番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、5番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、6番手ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、7番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、8番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)、9番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、10番手ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)。
・【結果表】F1スペインGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など