2012年のF1は、ドライバー1人あたり1周しかタイム計測を行えない予選方式の復活を考慮すべきだ。これはルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)の意見である。
今季からF1のタイヤサプライヤーになったピレリは、F1のショー的要素を向上させるため、意図的に耐久性を低くしたタイヤを供給。このため、予選では多くのドライバーが、タイヤを決勝に温存することを念頭に置いている。これでは、予選を3つの段階に分けて徐々にドライバーが脱落していく「ノックアウト」方式も魅力半減というのだ。
「昨年のタイヤとは、あまりに違いが大きすぎる。予選がすごく面白いのは認めるけれど、(方式の変更は)一考に値すると思う」と、バリチェロは語っている。
バリチェロが推すのは、2003年から2004年にかけて行われたタイム計測を1周のみ行う方式だ。今季ほとんどのドライバーは事実上、Q1からQ3の各セッションでそれぞれ1回しかアタックを行っていないためだとバリチェロは述べ、こう続けた。
「過去数年、予選はとても良かったと思うが、一発勝負となった今、来年に向けて何か変化を求め、考えを巡らす価値はあるよ」