ルノー、F1撤退を示唆 2013年からの新エンジンルールをめぐり

2011年06月08日(水)

2013年からF1に導入予定の4気筒ターボエンジンを巡り、意見の対立が深まってきているが、この問題に関連してルノーがF1撤退を示唆した。

いったんは合意されたはずの、より“環境にやさしい”4気筒ターボエンジン導入案。しかし、現在のF1にエンジンを供給する4社すべての支援を得ることがむずかしくなっているようだ。

フェラーリとメルセデスは2013年度のエンジンに関するルールの導入を遅らせるよう働きかけている一方で、ルノーだけが新ルールの実施を強く要請していることが明らかとなった。ルノーは現在、レッドブル、ロータス・ルノーGP、チーム・ロータスへエンジンを供給している。

F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の現会長ジャン・トッドは、『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙に対し、いら立たしい状況だ、と認めている。

「このルールを申し出たのは彼らだよ。そしてFIAはそれを受け入れたんだ。その申し出は空から降ってきたものじゃない。これにかかわるすべての関係者と、11回も会合を持った」

「ルノーの責任者たちと話したとき、もしこの新しいエンジンルールが2013年に実施されないなら、F1から撤退すると彼らは言っていた。一方でメルセデスとフェラーリは、導入を2、3年遅らせてくれと頼んできている。彼らは新ルールに反対しているわけではないが、その導入を延期したがっているんだ」

「だから、これから数日のうちに個別に接触し、今われわれがどの段階にいるのか見極めたいと思っている」とトッドは語った。

FIAは3日(金)、この問題については今後F1関係者による協議を行うとし、今月末にあらためて新ルールの導入日を検討すると発表している。

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